エキモレ@ハテブロ

ハテブロとか恥ずかしくてよう言わんわハテダじゃあかんのか

ChromeOS Flex の運用

 

ChromeOS Flex とは何ぞや

ChromeOS Flex とは何ぞやと言えば、歴史的な経緯を無視して単純化すると Chromebook のOSであるところの ChromeOS を一般的なPCで導入可能にしたOSである。Google のサービスに特化したシンクライアントOSになると思っていい。

 

pc.watch.impress.co.jp

ChromeOS を搭載した Chromebook が2011年に生まれて、2022年に ChromeOS Flex 製品化というのはだいぶ時間が過ぎている。そこには「歴史的経緯」があったという事になるのだが、ここでは触れないw

何ができるのかはChromeOS Flex公式サイトを見ればわかるだろう。一般的にWindows PCよりもハードウェアのリソースが無くても動くというのはその通りだが、無くても快適というわけではない。インターネット接続環境にないオフライン環境では、使い物にならないと言ってもいい。

 

この記事は Google 公式ドキュメントを読む前に、ちょっとさわってみたらわからないと感じる部分と、 Chromebook 及び ChromeOS と異なる ChromeOS Flex の手順や注意事項をまとめたものである。

ChromeOS Flex の導入

ChromeOS Flex のハードウェア動作要件と実際の稼働が快適なのかは別問題だ。現時点での実運用下限は、SandyBridge世代(第二世代)以降の2コア4スレッドCPUで、RAMが4GB以上、ストレージはSSDで64GB程度あればOKだろう。もちろん SkyLake世代(第六世代)とか電力消費がガッツリ減って動画再生支援がモリモリになってて更に良い。

ChromeOS Flex のインストールは Chrome 拡張Chromebook Recovery Utility を使った手順が一般的だ。

部材としてUSBメモリーが必要だがWindowsの回復ドライブを作ったり、linux環境とデータのやり取りをしたりコンビニプリントに持ち込んだりする場合も含めて考えると、あまり大きすぎるサイズではFAT32の互換性が維持される限界を超えてしまうので、 16GBか32GBのものを購入すると良い。もちろんUSB3.0のを選ぼう(百均ではUSB2.0製品しかない)

support.google.com

 

もちろん公式サイトの上記ドキュメントもそういう流れだw

しかし私は多少異なる方法を用いた。とはいえ公式なドキュメントでも書いてある方式ではある。以下の章後半「Google からダウンロードする」とある手順である。

support.google.com

 

Googleからダウンロードした最新の ChromeOS Flex インストーラ イメージ7zip で解凍し、Rufus で焼いた。もちろん使うツールは何でも良い。

 

またPCごとにBIOS設定に入るキー、BOOTメニューに入るキーが異なる場合があるので、自分の機種のマニュアルを確認しよう。(F1/F2/DELキー適当に押してアレするでもいいw)

 

BIOS設定の仕方は個別に異なるので省く。現時点では UEFI boot/regacy BIOS の部分は UEFI で、Secure boot は無効にしている。TPM も無効でやってる。理由は EFI 対応してないくらい古いPCは流石に ChromeOS といえどきついけど、TPM2.0未満の中途半端なそれはいらないという感じ。Secure boot は対応OSがバージョンによってあったり無かったりで微妙なのでバッサリw

 

ChromeOS Flex の初期設定

ChromeOSの初期状態はAndroidの初期状態と似たような設定ウィザードに従って操作する。とくべつ難しいという部分は…ちょっとしかないw

 

最初の画面 "Welcome to ChromeOS flex" で地球儀のアイコンから言語を選択する。 ”Choose your language & keyboard” の画面で English から日本語に変更で、キーボードを US から日本語に変更する。ここでキーボードが US のままだと、キー印字と打鍵キー入力が違ってしまい、パスワード入力などがほぼ不可能になるので気を付けようw

 

その他つまりそうなのは WiFi 設定かな。SSIDとパスワードを知らない(忘れてしまった)という人は結構多い。自分でメモしていたのにメモしたことを忘れていて、メモもどこにあるのかわからないという方もw

 

ChromeOS Flex の日常的な運用

ChromeOS FlexGoogle Chrome を使って Google の各種Webサービスを利用するだけなので、難しい部分は無いと思う。「シェルフ」と呼ばれるアプリのアイコンが並んだバーが下部にある。それを操作するというのが、Webブラウザだけじゃない感じw

 

シェルフ左端の〇アイコンをクリックすると「ランチャー」が立ち上がる。ランチャーのアプリ一覧は、実は画面に収まってないものが多数ある。ランチャー画面の右枠にカーソルを移動すると、細いスクロールバーが出現し、行を送ることができる。細すぎてしんどいのはデザインの敗北だw

 

シェルフ右端の電池マーク・WiFiアンテナ・キーボード配列名が並んでいる部分をクリックするとデバイス自身を操作するパネルがあらわれる。

 

このパネルの左下に電源ボタンのアイコンがある。それをクリックすると電源を切ることができる。

 

このパネルの左上のWiFiアイコンとネットワーク接続状況が表示されている部分をクリックすると、WiFiネットワークの接続を追加することができる。


ChromeOS Flex は ChromeOS と同じサイクルで更新される。つまり Google Chrome と同じく最低一か月に一回は更新される。アップデート方法は、ランチャーから「設定」を選択、設定の左メニュー最下部の「ChromeOSについて」を選択、ChromeOSについてのバージョン表記の右側にある「アップデートを確認」をクリックすれば、ChromeOSがアップデートされる。導入直後もしくは長期に利用を中断した場合は必ず実施しよう。

 

※ ChromeOS 113から122に更新した際には1回目の更新では120までしか上がらず、2回目に122まで上がった。更新がかかった場合には「お使いのChromebookは最新です」と表示されるまでアップデートを確認しよう。

 

その他の使い方は以下の「Chromebook 使い方ガイド」を参照すれば良いでしょう。

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ChromeOS Flex の廃棄

ChromeOS  FlexクラウドファーストなOSだが、端末側に何もないわけではない。

PCを廃棄または譲渡・売却する場合には、以下の手順で初期化する必要がある。

 

しかし、その前にPCローカルなファイルで必要なものはGoogleドライブに退避しよう。「ランチャー」→「ファイル」でファイルをコピーできる。「マイファイル」以下ツリーで必要なファイルを「Googleドライブ」の「マイドライブ」にコピーするのだが、あらかじめマイドライブに新しいフォルダを作成して放り込む方が散らからないと思う。

 

「ランチャー」→「設定」で設定の左側メニューの下の方に「設定のリセット」がある。リセットを行ってもGoogleアカウント自体は消えない。リセットではPCローカルの全てのユーザーアカウントのデータが消える。

 

「設定のリセット」をクリックすると、Powerwash を実行するための再起動が必要というダイアログが表示されるので「再起動」をクリック。再起動すると「このChromebookをリセットします」と表示されるので「Powerwash」をクリック、「続行」をクリックし再起動がかかりPowerwashが実行さる。完了すると、初期画面 "Welcome to ChromeOS flex"  になる。

 

(了)